ギフト進呈

司会:ありがとうございました。それでは、ギフト進呈に移りたいと思います。「ギフト」とは、町にたいする想いや「こうなったらいいな」というアイデアを「ふるさとを想うあなたの声」として募集し、まとめたものです。これを新30歳の、今井浩介君より太田町長様へ進呈させて頂きます。

今井浩介:2011年度30歳の成人式 in 与謝野の開催を記念して「ギフト」を進呈いたします。ひとつ、ふるさとを想うわたしたちの声。新30歳一同より。

※ 町長に進呈されたギフト「ふるさとを想うわたしたちの声」はこちらからご覧になれます(PDF)

町長挨拶(与謝野町:太田町長)

司会:ありがとうございました。続きまして、太田町長様よりご挨拶をうけたまわりたいと思います。太田町長様、どうぞよろしくお願いします。

太田町長:みなさん、こんにちは。そして、おかえりなさい。今日は「30歳の成人式 in 与謝野」ということで、こんなに大勢のみなさんが、地元の方、またふるさとを離れてそれぞれの町で頑張ってらっしゃる新30歳のみなさんが一同に会されて、とても素敵な、自分たちの想いを述べる場、また自分たちの声を届ける場として、この会を開催されましたこと心から嬉しくおめでとうございます。

はじめ、「30歳の成人式」と聞いたときは「?」という感じでした。みなさん方はそれぞれの町で20歳の成人式を迎えられましたけども、この10年間に、みなさんのふるさとも新しいかたちでスタートしました。大江山のふもとから加悦谷平野を流れる野田川から阿蘇海までひろがるまち、加悦、野田川、岩滝の3つの町が平成18年の3月に合併して「与謝野町」という新しい町が誕生しました。そうしたなかで、これからの10年間というのは、新しい町の基礎を作る非常に重要な時期です。それも6年目を迎えて、折り返し地点にきています。そうしたなかで今後この町の礎を築いていくために、多くの人々の意見を聞かせて頂いて、まちづくりに生かせていけたらなという思いから、私自身も各地域24区ありますけど、毎年まわりいろんな意見を聞かせて頂きました。けれども、残念ながら若い人たちの声がなかなか届いてこないというジレンマを感じておりました。本日、みなさんから重たい重たい声を受け取りました。これは大変貴重なものだと思いますし、新しいまちを作っていく上で本当に大きな力を与えてくれるものだということでありがたく受け取らせて頂きます。

山添議員は28歳で町議会議員として立候補され、現在は議員として働いてもらっています。私もまた28歳で旧野田川町の議員に立候補し当選させて頂きました。その頃は、子どもがちょうど3歳と5歳でまだ手のかかるというよりも、やっとそのような年になったので、この地域で私がお役に立てることはないかなと考えたなかのひとつが議員をするということでした。告示のその日に立候補を決意するというようなことでした。はじめの一期目は、やはり子どもたちにとってはつらい4年間だったように思います。議会の最中に電話がかかってきたりということで、あらためて子育ての重要性を感じました。一期をして、一期を休みました。勢いでというつもりはなかったですが、1975年という国際女性年という節目の年でありました。さきほど前野さんの方からもありましたけども、女性であっても、私のようなよそから来た者であっても、若い者であっても、やはりこの町を愛する、またこの町で生きていくためには、何かすることはないかなという思いの中で、議員を皮切りに、野田川の町長に立候補するということになりました。このユースセンターが建ったり、ワークパルという施設が建ったり、その頃は財政が大変な時期ではありました。あと少しで町自体が赤字債権団体になるのかなという時に町長をやらせて頂きました。そして3年間のなかで財政を改善し、さあこれからという時に合併の話が出てきました。やはりこの地域をよくしていくためには、みんなで一緒になってまちづくりを一歩も二歩も、パイを大きくしていきながら、進めていくことの方がいいことだろうという決断をしました。

そうしてみなさんの判断や熱意がひとつの形になってこの町ができたということです。一人ひとりの思いをかたちにしていくためには、みなさんの意見をよく聞いて、また、外からの意見も取り入れ、井の中の蛙にならないように、外を出て見識を深めていくこともまた大切なことだと思います。

20歳を過ぎて、それぞれの道を歩まれている中で、地元で頑張っていらっしゃる方、町を飛び出てそれぞれの場所で頑張ってらっしゃる方々が一堂に会し、機会を設けられたことに関しては、ひとつ大きな節目になったのではないかと思います。30歳の成人式ということで、それぞれの思いを聞かせて頂きたいと思います。今日は嬉しいことに、小原舞衆議院議員、横粂衆議院議員、また吉岡直前理事長がお越しになられています。

これからのまちづくりには今までのやり方も大切だと思いますが、新しい目で、これまでとは違った形を恐れずに挑戦していくことがこの地域を変えていく大きな力となっていくと思います。今回も、ぼくらがさわげば世界が変わるとありますが、若者・馬鹿者・よそ者が地域を変えていくと言われます。そうしたみなさん方の力も借りながら、私自身も頑張っていきたいと思います。今日はパネルディスカッションもされると聞いております。そうした中で、皆さんの意見も聞かせて頂きたい、またプレゼントを読ませて頂きたいと思います。

本日はお招き頂きまして、またお話する機会を与えて下さいまして、本当にありがとうございます。みなさんが大人として30歳の成人式をお迎えになられたことを心からお祝い申し上げます。本日は本当におめでとうございました。